世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2011年7月3日日曜日

ロルカ、暗殺の丘

冒頭が格好良い。最初の5分間の映像を観ただけでおもしろそうだな、と思わせる力があった。

この作品は実在したスペインの詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカを題材にした作品。彼の死の真相は未だ謎に包まれているが、この作品ではフィクションとして、その真相までも描いている。

ロルカに憧れる作家を主人公にし、その死の真相に迫っていくという構成も良いし、“含み”を持たせたラストも(少し当惑してしまうが)良いと思う。

この映画は大学の授業で観賞したのだが、その際に教授が提示した問題は「なぜ、ロルカは危険とわかっていながらもグラナダに戻ってきたのか?」ということ。その答えを私なりに考えてみた。

ロルカには『ジプシー歌集』という著作がある。「ジプシー」とは一般にはヨーロッパで生活している移動型民族を指し、転じて、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉にもなっている。間違っても「裕福」とは言えない階層の者たちだ。きっとロルカは安全を期してマドリードに留まってしまえば、彼の作品を彼自身で否定してしまうことになるからグラナダに戻ったのだ。マドリードに留まって安全な生活をすることは「裕福」でなければできないのだから。彼は自分の生よりも尊いものを守ったのだ。

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