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2010年6月22日火曜日

24人のビリー・ミリガン

ダニエル・キイス『24人のビリー・ミリガン(上)(下)』を読みました。

今や誰もが知っている多重人格者ビリー・ミリガンのノンフィクションです。ノンフィクションと言っても、会話や感情などが小説のように描かれています。これは一人ひとりの人格をありありと描く必要があったからです。

読んでみての感想は様々にあります。幼児虐待の悲惨さ、親の在り方について、マスメディアの在り方について、人を裁くとは、罪とは、罰とは、精神病治療とは、そもそも精神とは、自分とは……
このような疑問に終着点はありませんので、ここでこれらの問いについては書きません。この本を読んで、僕が特に驚いたことについて書こうと思います。


それは人間の潜在能力は計り知れないということです。

ビリー・ミリガンの精神が分裂し、さまざまな人格を作り出したのは間違いなく「生きるため」という理由に尽きると思います。「自分」という存在を捨ててまで「生きる」ということにすがりつく人間の底知れない力を感じました。他にも驚かされる点が多くあります。

例えば、彼の人格の一人である「レイゲン」はアドレナリンの分泌を操作することができるようです。こんなこと普通の人間には考えられないことです。また、ビリー・ミリガンの23の人格を統合した人格である「教師」は生後2ヶ月のときに喉に何かを詰まらせたことを覚えています。人間の一番古い記憶が生後2ヶ月というのも通常、信じられない事実です。

ビリー・ミリガンだけ特別…と言ってもいいのですが、ビリー・ミリガンが人間である以上、人間にはアドレナリンを操る能力や生後2ヶ月の出来事を覚えていられる記憶力があるということです。

本書の伝えたいテーマとは違う面に注目してしまったかもしれませんが驚かずにはいられませんでした。


上の驚きとは別に、本書の重要なテーマに対してコメントをしておきます。「子供には絶対的に愛される」という体験が必要不可欠なのだと思います。「過保護」ということを言いたいのではありません。そもそも本当に子供のためを思うなら、「過保護」にはなれないはずです。


読了期間 上巻:5/25→5/28 下巻:5/28→6/21
評価 ★★★☆☆



ところで、彼は現在、カリフォリニアで映画監督の仕事をし、普通に生活を送っている。しかし、彼はいまだ、「自分は多重人格だ」と証言しており、今は他の人格を自身がコントロールしているだけであるという。彼をモデルにした映画「The Crowded Room」が、2008年にアメリカで公開予定とされたが、延期され、2010年に公開予定となった。(wikipediaより引用)


2010年に公開って凄くタイムリーな話ですね!日本で公開されたら僕は間違いなく見に行くでしょう。

2 件のコメント:

  1. 奇跡体験アンビリーバボーとかでみたことあるきがするよ!ビリーミシガン!犯罪者なんだっけ?なかなか興味深そうな内容だわね。もしこの本に巡り会えたら購入してみるよ。

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  2. マコリングマ2010年6月24日 9:25

    法律的には無罪!おもしろいけど、下巻は退屈してしまったから星3つ。

    小説風に書かれてても、あくまでもノンフィクションだからエンターテインメント性が高いわけではなかった。でも読んでみるといいと思うよ。

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