未来が見えるカカシ、嘘しか言わない画家、殺人を許された美しい男が登場する作品…おもしろそうじゃないですか?
他の作品もそうだけど、伊坂幸太郎の小説には「明らかにそれとわかる伏線」と「何気ない伏線」がある。だからこそ読者は騙される、だからこそ理屈抜きにおもしろい。
でも伊坂幸太郎の小説って深く考えさせられる作品ではない。所詮、エンターテインメント止まりと言ってしまえばそれまでだが、エンターテインメントで何が悪い?ってくらいおもしろい。だからちょっとくやしい。
しばしば伊坂幸太郎に「才能」という言葉をあてがったコメントを見かける。確かにデビュー作が『オーデュポンの祈り』レベルの作品だとそう思うのも無理はない。しかし僕は彼に「才能」があるとは思わない。彼の小説には「才能」という言葉をあてたら侮辱にもなりえるほどの物凄い努力が感じられるからだ。そして「努力も才能だ」と努力もしてない読者が言うのは簡単なのだ。
『陽気なギャングが世界を回す』は痛快。
『グラスホッパー』は衝撃。
『ラッシュライフ』は畏怖。
『重力ピエロ』はハートフル。
『オーデュポンの祈り』はシュール。
…でした。あと全作おもしろかったです。くやしいのでこれで終わります。
評価 ★★★☆☆
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