本書はなかなか共感できるのですが、おかしい点が数点あります。「音読批判」の記述は個人的な価値観の押し付けに思えるし、「スロー・リーディング」を肯定する記述なんかはむりやり論を押し切ったという印象がします。
思えば、いままで様々な「本の読み方の本」を読んできました。ショーペン・ハウエル『読書について』、齋藤孝『読書力』、成毛眞『本は10冊同時に読め!』福田和也『悪の読書術』…これ以外にも『速読~』のような本も複数読みました。
総合して「本の読み方」について思うことは「勝手にしやがれ」です。しかし、ただ「人それぞれに読み方はあるから他人の読み方なんて知らん!」といった態度はいけません。色々な方法を知った上で自分にあったかたちで読めばいいと思います。
個人的に成毛眞の『本は10冊同時に読め!』や本多勝一『日本語の作文技術』で言われている「併読」は良いと思います。齋藤孝が言う「音読」も発見が多いし、平野啓一郎の「スロー・リーディング」も良いです。
ショーペン・ハウエルも言っていますが思考をなぞるのではなく、大切なのは考えることです。「スロー・リーディング」ではこの「考える」ということが尊重されていることが良い点でしょう。
ただ、僕が思うに「速読」だって悪いわけはありません。ショーペン・ハウエルも成毛眞も言うように人生で読むことのできる本は限られているからです。
僕はもうこれ以降は「本の読み方の本」は読まないことにします(再読することはあるかもしれませんが)。方法論に飲まれることは避けたいので。
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