世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2010年9月1日水曜日

タブロオ・マシン [図画機械] 中村宏の絵画と模型:練馬区立美術館

練馬区立美術館に中村宏の展覧会を見に行きました。

この人は事件性のあるものを、あるいは事件そのものを絵画で表現しているようです。そのため明るい絵はなく、ほとんどの絵は見ていて不穏な気持ちになります。このことは作者本人も「私には『癒し』の絵は描けない」と認めている通りです。

多く登場するモチーフは、セーラー服、機械、列車、車窓、「立入禁止の黄と黒」でした。作者がモチーフに選んだものは何となく、納得してしまうところがあります。

例えば、彼の列車や車窓の絵は交通事故を想起させるし、セーラー服は男性の欲望の象徴のようにも思える。

それと、色の使い方、遠近法の表し方が巧い。赤色は浮き出て見え、青色は窪んで見えるという特徴を利用しているそうだ。

彼の作品ひとつ(上に挙げたモチーフの絵ではない)を見ていて直接的ではない官能表現があるのだということを理解した。しかし、その絵も例外なく僕を不穏な気持ちにさせた。人の感情を動かすと言う点でやはり「絵」はすごい。

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