この本は経済的なことにも触れているので芸術分野が好きな人はもちろん、全くの門外漢でもおもしろく読むことができるんじゃないかなと思います。
「芸術は感性がすべてで才能がない人には無理」と思われがちですが、多くの芸術作品は「感性」や「才能」だけではなくて「頭で考えて」作られています。特に現代アートについては、現代における人間共通の感情(欲望、ストレス、etc)を考えた上で作られています。
おそらく、現代アートでなくてもこれは言えるのでしょう。だからこそ、ただ作品を見るだけではなく、その背景などを知ることに意味が生まれるのでしょう。
なぜ、芸術作品はあんなに高いのか?…という疑問もこの本を読めば解決するかもしれません。名作は人類共通の「何か」を描いていて、それは時代を経ても色褪せることがない歴史的な財産だ…と考えると何十億という価値も頷けるのではないでしょうか?それに名作を持っていれば展覧会などで客寄せをして実利も得られます。ゴッホの『ひまわり』に58億でも高くないのです。
この機会に、少し僕のことについて書きます。僕は中学の頃から美大に行きたいと常々思っていたほど美術が好きでした。しかし親の反対や金銭面の問題、芸術分野という道への不安、才能など色々考えた末、普通課の高校に行き、普通の大学に入りました。
親が反対せずに、金銭を工面してくれていたら、その道に進んでいたと思います。しかし、親の反対を押し切るほど、自分の思いは強くなかったのかもしれません。そして、この本を読んでさらにわかりました。僕は美術についてほとんど何も知らないのと同じくらいの知識しか持っていない…と。
少しショックでした。自分自身で自分は芸術が好きだと思っていたのですが、そちらの方面への知識をなぜ求めなかったのでしょう?思いが強くなかった証拠と言えるのかもしれません。
「将来の夢」に対して芸術に何らかのかたちで関われたらいいと思っていたのですが、こんな調子では絶望的だと思いました。じゃあ僕は何が好きなのか…?これから考えていきたいところです。
いや、よーくよーく考えてみて。58億はやり過ぎでしょ(笑)
返信削除でも、読まないであれこれ言うのもなんなので、読んでみる。
実際、読んでも納得はいかない部分はあるよ。
返信削除でも多分、美術品の価値はひとつしかないところに価値があるんだよ。例えば、何百万部と読まれる名作が世界に一つしかなかったら、きっと十億単位の値段がつくんじゃないかな?
この証拠に、複数出回っている版画は割安で買えるらしいし。