きっとウォーホルの名前を知らなくても彼の作品は見た事があると思う。僕が「知らぬ人ぞ知る」と書いたのはそういうわけだ。
ウォーホルの人物史とその捉え方をこの本は詳しく論じています。もっとコンパクトにまとめてほしかったとも思いますがウォーホルに興味があったのでおもしろく読めた。
ウォーホルの作品はキャンベル・スープ缶を模写するだけであったり、そもそも写真から作品を作ったり、彼でなくても作れるような作品が多い。しかし、それも彼の意図したこと。そのようなウォーホルの考え方がわかる1963年のインタビューは特におもしろかった。
おそらく彼の作品は模造することが凄く簡単だ。しかし、人を惹きつけるモチーフを選ぶ力が彼にはあったのだろう。キャンベル・スープ缶やマリリン・モンロー、バナナなどの絵は理由のない魅力を感じてしまいます。多分、ウォーホルの作品が好きな人にその理由を訊いても、具体的な答えは返ってこないでしょう。もちろん、芸術というものは自体、言葉で表せるものとは言えませんが、他のアーティストたちよりも理由付けを拒むような作品であることは確かだと思います。
おもしろいのですが、この本の解説はちょっとしつこかったかなと思います。
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