世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

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2010年10月18日月曜日

サブプライム問題とは何か

春山昇華『サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉』を読みました。

アメリカの国民性など、様々な要素に触れながら、サブプライムローンによる金融危機がなぜ、どのように起こったのかを論じています。(そのうえで07年当時から見た今後の動向の推察もありましたが、これは読みませんでした)

国民性をイソップ寓話と重ねてみてみると、日本を「アリ」で、アメリカは「キリギリス」に例えることができます。アメリカ人のキリギリス的な特徴はローンに対する感覚の違いによく表れており、日本人にとってのローンは「苦渋の選択」であるのに対し、アメリカ人は「貸してくれるのなら、借りなきゃ損だ」という考え方をする傾向にあるようです。

また、アメリカ人はマイホーム願望というものを強く持っているようです。本書は住宅を「アメリカン・ドリームの象徴」と表現しています。そう言われてみれば、ハリウッド映画などでアメリカの家族がマイホームに一喜一憂するシーンは大変多かったように感じます。

以上のようなアメリカ人の①ローンに対する感覚、②マイホーム願望がサブプライムローンによる過剰な住宅投資を引き起こした要因の一つであるのは間違いないと思います。

経済学的な視点だけでなく、こういう視点から論じているとおもしろいなと思いました。(なかなか経済学的な知識についていけない)「サブプライム問題からみるアメリカ人の国民性」みたいに、逆の立場から論じてみると、おもしろそうだなと思いました。


この本を読み終えてから、サブプライムローンによる金融危機を考えてみると、アメリカ人の姿勢が楽観的過ぎたんじゃないかと思えてなりません。債権の証券化によるリスク回避がなんの解決にもならないことはわかるはずだし、バブルの崩壊も容易に予想できたとさえ思います。

しかし、これも「問題」が「歴史」となった今の立場からだから簡単に言えることで、当時の立場からすると、なかなか難しいのでしょうね。

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