世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2010年10月22日金曜日

「R25」のつくりかた

藤井大輔『「R25」のつくりかた』を読みました。本書は20~34歳の「M1世代」をターゲットにしたフリーマガジン「R25」の企画から、表紙のデザインに至るまで様々な制作秘話を語った本です。

まず、「M1世代」という呼び名があることを初めて知りました。「M」は「male」の「M」で女性の場合は「F1世代」呼ぶようです。「1」が20歳~34歳のことを指すらしく、「2」になると35歳~49歳になるようです。なぜ若い男性、若い女性ではいけないのかは謎です…これぞ「オトナ語」ですね。

そんな疑問は置いといて、本書はサクッと読めておもしろい本でした。何気なく駅に置いてあるなと眺めていたフリーマガジンの制作過程を眺めてみると、それだけで充分にドラマティックです。仕事って面白いかもなと思わせてくれる本ですね。

特に興味深いのが「M1世代」へのマーケティング調査です。「本を読まない」「新聞を読まない」と言われている「M1世代」に筆者が実際にアンケートをしてみたところ、ほとんどの人がどちらも「読んでいる」と答えたのです。しかし、事実は違いました。筆者が根気強く追及したところ「M1世代」は強がりで「読んでいる」と答えただけで、実際は読んでいないことがわかったのです。「M1世代」は活字離れ云々よりも、まず「本音を言わない世代」であったのです。

個人的にも「M1世代」が本音を言わないということは納得できるところがあるのですが、この原因の一つに情報社会というものがあると思います。みんなが触れている情報源に触れていないという恐怖が「M1世代」に蔓延し、強がったり、不安になったりしているのでしょう。

そんな「M1世代」を支援するための「R25」が受け入れられているのも、もしかしたら彼らが情報にしがみついている姿なのかもしれません。


今月号の『yom yom vol.17』のエッセイで「資本主義に踊らされるには様々な情報を絶えず探し求めなければならないが、資本主義を理解するには『資本論』という本を読めばいいだけだ。」というような言葉があります。

人類はたった数冊で語られてしまうようなシステムの中で一喜一憂しているのです。そう考えると、なんだか可笑しくなってきませんか?

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