世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2010年12月28日火曜日

どん底

ゴーリキー『どん底』を読みました。この作品は戯曲なので、シェークスピアの四大悲劇や三大ギリシャ悲劇と同じように、

ペーペル:○○××□△?
ナターシャ:□△○○!

…という形式で語られますが、これは読みなれていないと非常に疲れます。また、覚えにくい名前の登場人物が17人もいて、さらに「ナターシャ → ナターシェンカ」など愛称もあるので、非常に混乱します。途中から誰が誰だかわからなくてもいいんじゃないか、と開き直り、とりあえず読み通しました。

色恋沙汰と生活苦と歌と酒と博打…というまさに「どん底」の話です。老人ルカーの語りと、物語の最後のほうのサーチンによる語りはなかなかおもしろくて、知的な印象さえします。しかし、そんな彼も「どん底」の貧困生活に囚われていると思うと、微かなやりきれなさを感じます。同情するわけでも、哀しいわけでもないけど、ただ少しやりきれない気持ちです。

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