上田惇生『ドラッカー 時代を超える言葉 洞察力を鍛える160の英知』を読みました。
この本はドラッカーの考えを体系的に述べているわけではなく、考えをリストのように提示しているのみにとどまるので、なかなか示唆に満ちた言葉の数々ですが彼の考え方を知るという点では物足りないものだと思いました。そのため本書はドラッカーの本を読む前の入門としたり、読んだあとの復習のための事典のように用いるとよいと思いました。
彼は組織の改善を「改革」に重きを置くのではなく、「人材の配置と育成」を重視しているようでした。これはとても学ぶべき考え方だと僕は思います。日本の政治にしても、仕事にしても、うまくいかないときはどうしても、「OOを廃止してXXを導入する」など制度改革に向いてしまいがちだからです。
「組織の改革は手軽に行ってはならない。それはいわば手術である。」という彼の言葉は心に刻んでおこうと思いました。
学校へ戻るという選択肢の提案もとてもいいものだと思いました。著者の上田惇生の「水に入ったことのない者、水圧を体感したことのない者に泳ぎを教えることは至難である。」という表現も気が利いていて良いです。
ドラッカーの本を読んでみようと思えるようになる良い本でした。
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