世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2011年2月14日月曜日

物語が生きる力を育てる

脇明子『物語が生きる力を育てる』を読んだ。

子どもを取り巻く環境に本書で言う「いい子仮面」のようなものは確かに存在すると思う。それは「お受験」などで小さいころから自分を取り繕っている子どもたちの例からもわかるし、芦田愛菜のような子役が注目されている例からもわかる。

「いい子」って何だろうか?子どもたち皆が「芦田愛菜」や「加藤清史郎」のようになれば、めでたしめでたし…なのだろうか?子どもには子どもの悩みがあるし、葛藤もある。そういうことに目を向けずに「いい子」を押し付けるのは大人のエゴだ。

大人のエゴによる読書推進活動の例として「朝読書」がある。これはとても良いことのように語られるが、(もちろん良いことではあるのだが)「いい子仮面」の傾向や内容の薄い読書体験を助長させるという危険も孕んでいるといえる。このことは『だから子どもの本が好き』にも書いてあった。「だから子どもの本が好き」ということを語らずに、読書の本当の必要性を語らずに「読書」推進を謳うのは危険だ。

本書は「いまの子どもたちが何よりも必要としているのは、人間とかかわり、自然とかかわる実体験」だと主張する。その理由が今まで「児童書を論じた本」を読み、この本を読んだことでわかった。読書は、その行為自体が推奨されるべきものということにはならない、だからといって本を道具として扱うのでもない、そういうことを越えた存在が本となるような読書であればいい…こんなふうに感じた。

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