世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2011年6月11日土曜日

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よしもとばなな「スポンジ」を読みました。『新潮』2011年6月号掲載作品です。

彼女の作品は割と初期の方の『キッチン』や『うたかた/サンクチュアリ』や『哀しい予感』を読んだことがありましたが、最近の作品は全く読んでいませんでした。しかし、読んでいると「ああ、よしもとばななだ!」と塩を舐めるよりも明らかにわかってしまいます。これってすごく不思議ですね。彼女の文体ってそれほど特徴的にも思えないのに―例えば村上春樹や村上龍、川上弘美、綿矢りさ等の作家は読んですぐにその人だとわかるくらいはっきりとした特徴があるけど、よしもとばななにはそれが無い―よしもとばななの作品だとわかってしまう。

この作品の主人公は女性だし、自分とは境遇が違いすぎるのに、この出来事の、この感覚は「なんかわかる!」と言いたくなる。そしてすごく前向きになれる。とてもいい作品でした。

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