春樹作品をすべて読んでいたが、僕にとってはあまり印象に残っていなかった本だった。話の大まかな筋さえ思い出せなかった。だから再び読んでみることにしたのだ。
呼んでみて思い出した。おそらく中学生か高校生の頃に読んだのだが、台風のような〈吸引力〉に憧れたのを覚えている。
呼んでみて思い出した。おそらく中学生か高校生の頃に読んだのだが、台風のような〈吸引力〉に憧れたのを覚えている。
この作品は、僕に「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を連想させる。村上春樹自身は『1Q84』が「4月の…」を膨らませた作品だと言っていたが、『国境の南、太陽の西』の方がそれに近い気がした。
この作品は村上春樹の小説にしては珍しい点が幾つかある。
1.主人公が小学生の頃から37歳までという長い期間が作品の舞台になっている。
2.主人公が結婚して、しかも子どもができる。
3.一貫して主人公の女性関係をめぐる物語であること。
3については『ノルウェイの森』にも当てはまるのかもしれないが、やはり何か違う。『ノルウェイの森』は恋愛小説という形をとって、「死」を見つめていたと思うが、『国境の南、…』が照らしていたのは主人公の心性であったり、資本主義であったり、砂漠であったりする。
今回読んだ際、作中に「青山」や「外苑東通り」など、以前は全然想像も出来なかった場所を今は歩いたことがあるのでおもしろく思えた。
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