中沢新一『鳥の仏教』を読みました。
まず、おもしろいと思ったのが、「鳥の仏教」の発祥の話でした。もともとチベットの中でも限られた場所でしか知られていなかった「鳥の仏教」が中国からの侵略によりインドに亡命後、自国のアイデンティティを保つために知られるようになったというものです。
危機に瀕したからこそ、文化が続くことになったという点に、運命の不思議さ・皮肉さを感じます。
私はこの本とともに『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『なぜわれわれは戦争をしているのか』を併読していました。「鳥の仏教」のアミニズムや輪廻に似た考え方が9.11を引き起こす要素だったとも言えると思います。自爆テロの実行者は死に対して意味を持たせすぎていたのだと思うのです。
もちろん、これは「車があるから交通事故が起きる」と言っているようなものなので、アミニズムや輪廻の考えについて批判があるわけではありません。
でも個人的にはジョン・レノンが「Imagine there's no countries … no religion too」と歌った、そこに理想を見ています。
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