その手法が斬新すぎたこと、なおかつその斬新な表現が「文字」だけでは伝わらないことを、しっかりと伝えることに成功していること、読んでいる間に感じる喪失感、そして自分が「9.11」という出来事を重大に受け止められていなかったこと…
この本の紹介に「喪失から再生に至るまでのプロセスに重点を置いたヒュウマン・ドラマ」と書かれていたが、本当に深く傷つけられた心は真に「再生する」ことなんて無いのだと思う。再生するには結末は時間を戻すしかなかったのだ。
9.11とはそれほど大きな出来事だった。
9.11の起きた2001年9月11日、僕は当時11歳で小学6年生。起きたことの重大さはTVと周りの騒ぎから知っていたが、現実として受け止められていなかった。
そしていま、僕は22歳。「9.11が起きたのは僕が11歳で小学6年生の頃だった」ということも調べなければ分からなかった。つまり、現時点でもその程度にしか受け止めていなかったのだ。
確かに本当に「当事者」では無い人に「当事者意識を持つ」なんて難しいことだ。しかし、色んな問題は「当事者意識の有無」から生まれているのだと思う。
当事者でもないのに、当事者意識を持っている人、そういう人こそが本当に他人のことを考えられる人物なのだろう。「良い人間」になるために重要なのは、当事者意識の範囲をどんどん広げることなのかもしれない。
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