ちょっと受賞しすぎじゃない?…とも思いますが、その実力は確かだと思います。
《あらすじ》物語の舞台はカナダとの国境に面したニューヨーク最北部の町。ギャンブル好きの夫に新居購入の手付金を盗まれて逃亡された2児の母、レイはひょんなことからモホーク族の女性ライラに出会い、金を工面するために、カナダへの密入国の仕事をすることになる。
さて「犯罪は悪か?」という問いに対して、皆さんはどのように答えるでしょうか?おそらく多くの人は当たり前のように「犯罪」と「悪」は一致することになると思います。
そんなの当たり前だ、「悪」だから裁くに決まってる…と思う人はこの作品を見てからもう一度考えてみてください。少なくとも「当たり前だ」とは簡単に思えなくなるのではないでしょうか?
この映画は演技力や緊迫感なども、もちろん良いのですが「主人公の最後の決断」に尽きると思います。この「決断」が映画を傑作にしたといっても全然言いすぎではありません。
↓↓↓↓ 以下ネタバレを含みます ↓↓↓↓この映画は演技力や緊迫感なども、もちろん良いのですが「主人公の最後の決断」に尽きると思います。この「決断」が映画を傑作にしたといっても全然言いすぎではありません。
主人公のレイとライラの車は最後は警察に捕まってしまう。そこでレイ、ライラどちらが出頭するか決断を迫られることになる。いったんはライラが出頭すると言い、レイもそれに応じるが、結局はレイがライラに自分の子供を託し警察への出頭を決意する。
わりに人種差別をしていたレイが最後には別人種の、それも闇の仕事をしている他人に我が子を託す…極寒の土地の上で起こったじんわりと心温まる人間ドラマだ。
ここでのレイの決断は我が子を思う「母としての決断」ではない。母として、我が子のためを考えるのだったら他の人が捕まろうとも自分が戻るはずだ。レイの決断は「人間としての決断」だった。より多くの人が幸せになれるようにエゴを捨てた素晴らしい決断だ。
評価 ★★★★☆
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