見終わった後、俺は「ニューヨークを舞台に映画を撮る練習をしました」という印象を映画から受けたと言った。まあ、この発言はちょっとした皮肉のつもりでした。なぜなら、ひとつひとつの話があまりにも短いために監督の一貫したテーマみたいなものが見えず、ニューヨークのプロモーションビデオみたいだなと思ったから。しかし、それもそのはずこの映画は一人の監督が作ったものではなく、複数人の監督がそれぞれの登場人物の物語を担当して描いている映画でした。「監督の一貫した…」が見えないのも当然ですね。
一つ一つの話はそれぞれに感じることがあって飽きません。もし、この映画が120分映画だったら飽きたのでしょうけど、103分という長さにとどめているので楽しむことができました。
気に入った話をあげるなら老人の話と夫に悩む女性の話。特に老人の話は、おばあさんの皮肉な口調が実におもしろかったです。
複数監督によるオムニバス映画ではない、新しい複数監督映画を作ったという点でなかなかおもしろい試みだと思います。映画の新しいジャンルかもしれない。
作品を全体として見ればニューヨークのスケールの大きさを感じる映画ですね。例えば『新宿アイラブユー』なんて作れるんでしょうか?『上海アイラブユー』もあるし可能なんだろうけど、やはり新宿が舞台だと映像栄えしない気がしてしまいます。ニューヨーク、パリ、上海ほど多国籍でもないから話も作りにくそうです。『新宿アイラブユー』を想像して、おもしろくなさそうだという事実は日本の街づくりの課題なのかもしれませんね。
評価 ★★☆☆☆
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