星新一の物語の中には「ロボット」と「宇宙人」が多く登場するのだが、この本ではとりわけその傾向が目立っていた気がする。
「新しい社長」「大犯罪計画」では読者の想像力を逆手に取っていておもしろい。「善意の集積」「なぞの青年」は特に僕の感情に強く響いた。「善」というのはいったい何なのだろう?…と考えてしまう。
星新一は「宇宙人」という存在を人間から離れた存在や、人間を客観的に見る存在として位置づけて物語を巧く構成している。読めば読むほど、星新一の中には何十体もの「宇宙人」が潜んでいて、世の中を冷めた目で凝視しているように思える。
0 件のコメント:
コメントを投稿