『風をつかまえた少年』を読みました。最貧国の一つ、アフリカのマラウイで貧しさのため教育を受けられなかったウィリアム・カムクワンバ少年が図書館で独学し、ついには風力発電を作るに至る実話です。そのときの彼の年齢が14歳ということにまず驚かされる。
彼の村は電気がついている家は極々少数であり、科学よりも魔術が信用されています。たとえば、エイズについても魔術的な力が関わっていると信じ込み、医者に診てもらうよりも魔術師に看てもらうといったことです。
そんな環境にいてウィリアム少年が偉業(これも村の者からは“異業”とされていた)を成し遂げたのは彼の好奇心と図書館の賜物といえると思います。
彼の好奇心は尊敬に値します。こういう人がエジソンのような天才なのだな、と思ってしまいます。だけど、たぶん昔は誰でもエジソンだったのではないかな?…というのが僕の考えです。その証拠に訳者のあとがきにもありますが、僕らはウィリアム少年の話をなんだか懐かしく聴いてしまうのです。おそらく子供のころは誰だって好奇心が旺盛だった。しかし、今現在において僕がパソコンの仕組みがわからない、ipodはなぜ音楽が聴けるのか、と考えて分解してみるということは、まずしません。それがウィリアム少年と僕らの決定的な違いだと思います。
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