古典新訳文庫のバタイユ著『マダム・エドワルダ/目玉の話』を読みました。バタイユの本がどういうものなのか、全然知らないで読んだので、僕は面食らってしまいました。
世の中には「エログロ」という言葉がありますが、僕は今までなぜ、エロとグロが結びついているのか、いまいち理解できませんでした。
しかし、この本を読めば「エログロ」という言葉が腑に落ちてしまいます…おそろしいことに。
この本の作品はエロス(生の欲望)とタナトス(死の欲望)を生々しく描いている…という風にもっともらしい解説もできますが、率直に読んだ感想を言うと、「気持ち悪くてエロティック」な作品でした。以前は自分の中で矛盾すると思っていた「気持ち悪さ」と「エロティック」が両立してしまっていたことに驚きました。また、この本を読んでいるとエロと生殖の関係が破壊されました。つまり、今までは生殖のあるところや、それに関連する事物にエロがあると思っていましたが、この本を読んでから、まずエロがあり、それに乗っかるようなかたちで生殖があるというイメージが生まれました。(あまり何言ってるかわかりませんね…でもこういう風にしか伝えられない)
解説に書いてあったのですが、村上龍がバタイユに影響されているというのは納得です。僕なんか、この本を読んでいるときに『限りなく透明に近いブルー』を思い出したほどです。また、三島由紀夫が絶賛し、谷崎潤一郎にも影響を与えたらしいです。
バタイユ作品は文学を愛する者なら、一度は読んでおいたほうが良いと思います。なぜならバタイユは、まるで五臓六腑に訴えかけるような文章を書くからです。ちょっと意味わからない比喩かもしれないけど、エロスそのものに腹を殴打された気分です。
多分、金原ひとみもバタイユを愛読してるんじゃないかな?
…ここで、もっとたくさん作家の名前を挙げられたらかっこいいんですが、僕の知識はこの程度です。
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