心に訴えるすごく良い話でした。簡単に良い話って言っていいのか迷ってしまうくらい。読み始めてから4時間ほど、休むことなく読んでしまいました、水を飲むのもわすれたほどです。これほどまでにのめり込んで読んでしまうのは、この本が僕(読者)のことが書かれているからだと思います。
この話は「きみ」で語られますが、これは単に登場人物を差しているのではなく、読者にも訴え聴かせているのだと思います。また、読者は登場人物の誰かには感情移入できる(してしまう)と思います。僕は小中学生のころ、僕は三好くんや堀田さんに近かったと思います。小中学生の僕のことを思い返して、いかに自分がこのころ自分を持っていなかったということに気づきました。
あのころ僕は自分の行動を自分で決めたことがあったのでしょうか?主張くらいはしたかもしれない、だけど自分自身ではっきりと決めることができてきたのは高校あたりからのような気がします。
僕は小中学生のころ、「自分」ではなく「みんな」だったのだと思います。行動も「みんな」をうかがっていました。しかし、今考えてみても「自分」というものはよくわからないです。「自分」は「みんな」によって決定づけられることが多くあるからです。人間は社会(ポリス)的動物というやつです。
「みんな」があるからこそ「自分」があることを認めた上で、孤高で気高い「自分」を確立できたらと僕は心掛けています。そういうことを意識するために重松清の小説はとても良い本だと思います。
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