世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2010年12月19日日曜日

そんなバカな! 遺伝子と神について

竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』を読みました。

この本は動物や人間の行動を遺伝子の観点から語った本です。嫁姑問題も一夫一妻制も「利己的遺伝子」なるもので説明できるという「とんでもない」話の本です。しかし、読んでいると「とんでもない」と思えるこの論理も本当なんじゃないか?…と思えてしまいます。


例えば、姑が嫁をいびるのは遺伝子によるものだという話。

簡単に言えば、姑にとって嫁は遺伝子的な繋がりはないので大事にするに値しない。それどころか姑は、嫁に息子と離婚してほしいと思うそうだ。なぜなら姑は自分のDNAを残したいという利己的遺伝子の命令によって、息子に様々な女性と生殖活動を続けてほしいと思わされており、そのためには結婚という制度は邪魔になるそうです。

こういう話にはついつい、なるほどと頷いてしまいます。だけど、そういう可能性はあるにしても、当然すべてのことが遺伝子で片付けられるはずはないです。姑が嫁をいびるのは遺伝子によるものだから姑に責任はない…とはなりませんよね。その点で著者は「遺伝子至上主義」とでも言いますか、そういう考えに縛られすぎなんじゃないかなと思います。でも、そういう人の本ってすごくおもしろいんですよ。

「論文」ではなく、あくまでも「エッセイ」として読めば傑作と言って間違いないです。

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