世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2010年12月22日水曜日

これが私の優しさです

谷川俊太郎『これが私の優しさです』を読みました。この本は谷川俊太郎の数々の作品から代表詩を抜き取った選集です。

谷川俊太郎の言葉は身震いがし、鳥肌が立ちます。全体的にやさしい語調のようにも思えるけど、時々おどろくほど辛辣で、示唆に満ちています。今回は中でも作者の訴えかける想いを強く感じた「カベと叫び」という詩を紹介してみようと思います。



カベと叫び

ワルソーのカベをこわしたひとが

ベルリンにカベをつくり

ワルソーにカベをつくった人が

ベルリンのカベをこわそうとし

ヒトラーと叫んだ人が

ケネディと叫び

ヒトラーと叫ばなかった人も

ケネディと叫び

ケネディと叫ばなかった人は

フルシチョフと叫び

どこにもカベをつくらず

何も叫ばなかった人は

カベに閉じこめられて

助けを叫ぶよりないのか

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