世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。
でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。
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2010年12月24日金曜日
ハゴロモ
よしもとばなな『ハゴロモ』を読みました。彼女の作品は『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』『哀しい予感』をこれまでで読みました。
彼女の小説は主人公が病んでいることが多く、決まって登場人物に現実にどっしりと足を据えた人がいるような気がしますが、本書もそうでした。また、食べ物がキーになっていることも多い気がします。カツ丼であったり、本書でのラーメンであったり。彼女の作品の影響で僕は心身ともに疲れたときにはカツ丼を食べれば何とかなる気がしています。
大江健三郎が『あいまいな日本の私』で村上春樹とよしもとばななが新しい文学を積み上げている、というようなことを言っていましたが、本書を読んで何となく村上春樹とよしもとばななの共通点を見つけた気がします。
両者とも作品に、現実ともう一つの世界が存在することや、作品全体をすっぽりと包むような独特の雰囲気があると思います。当然、両者が似てるとは全く思いませんが。
本書は主人公とともに読者も回復することができる作品だと思います。ただ、たまに作者が登場人物に言葉を「言わせている」感じがしたのが気になりました。もちろん、すべての小説はそうなんですけど、本書の場合は登場人物の背後に作者の顔がちらついてしまったので、これは良くないかなと思いました。
こんなこと言って良かったのかな?…でも素直な感想です。彼女の作品も、この作品も好きですよ。
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