世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2010年12月16日木曜日

西の魔女が死んだ

梨木香歩『西の魔女が死んだ』を読みました。学校に行かなくなった主人公のまいが、祖母の家で暮らし、そこで「魔女の修行」を受けるという話です。ただ単にストーリーを楽しむだけではなく、まいが自分と他者との関係を模索し、成長するところが快い作品でした。
まいは自分の境界を守っていたいという強い思いを持っているようです。それは祖母の家に持っていったマグカップからも、彼女の大好きな「あの場所」からも、ゲンジさんを嫌うことからもわかります。

自分の境界を大切にする彼女にとって生と死の話題も同様に重要でした。生と死のことも死んだときに魂が身体から抜けると考えれば、自分の境界という観点からみることができるからだと思います。



ここからはネタバレっぽくなるけど、彼女は結局、祖母の価値観を完全に受け入れるわけではありませんでした、それでは自分ではなくなってしまうから。転校して新しい友達を作る気になった彼女は、自分と他人との関係に、どうにか折り合いをつけることができたようです。


もう一つ、言わせてもらえばラストのひと言には、じーんときました。あんなに気持ちのいいラストってなかなかない。

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