世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2011年1月8日土曜日

ののの

大田靖久「ののの」を読みました。『新潮』11月号掲載の第42回新潮新人賞受賞作です。

話があまりにも超現実的だったので、少し着いていけない気分になりましたが、なんだかんだ2時間休まずに読み続けたので、おもしろく読めました。

「白い本の山」やそこに棲む奇妙な鳥、水に溶ける文字など、独特の世界観があたかも現実世界のように描かれていました。しかし後半は先ほど述べたように超現実的になりすぎて話に置いていかれました。

「氾濫する川」と「営業の電話」がどちらも言葉で人間を飲み込む象徴として描かれているように感じ、作品全体を通して言葉とコミュニケーションの距離を測っているように思えました。「わかっている」という言葉からもそのことがわかると思います。

話は破綻しているようにも思えるけど、文章の表現に力がある作品でした。

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