これまた『新潮』2月号掲載作品です。
古川日出男の小説は初めて読みましたが、表現がくどくて、文章に慣れるのに一時間ばかりかかりました。だけど、慣れてからは不思議なくらい物語に、のめりこむ事ができました。
少し春樹っぽいなと思ったのですが、事実、彼は村上春樹に20代の後半から傾倒していたそうです。この作品もかなり『1Q84』の影響を受けている、というかオマージュにしていると言ってもよさそうです。
「前世を売る教団」は『1Q84』の「さきがけ」と重なるものがあるし、春樹の「ヤナーチェク」に対して、古川は「バッハ」を…ってのは考えすぎだろうか。さらに作品の舞台が村上春樹の出身地である京都になっている。他にもいくつか、あれ?…と思わせる事象や表現があった。このくらい重なっていれば意図的なものだと判断してもよさそうだ。
文章に慣れるまでは疲れたけど、なかなかおもしろかった。他の作品もいつか読んでみよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿