良い本に出会えました。
おそらく、これ以上に構造主義について簡単に書かれている本は他にないと思います。大変解りやすい入門書です。
現代は「ポスト構造主義」の時代です。「ポスト」というのはご存知のとおり、「~以後」を表します。ポスト構造主義とは、構造主義を学ばなくてもこの時代に生きている誰もが構造主義的な考え方に飲み込まれていることを意味します。つまり、いまや我々は無意識に構造主義的な考え方をしているのです。
では構造主義を学ぶ必要なんてないではないか?・・・とあなたは言うかもしれません。しかし、あくまでも「無意識」に理解しているだけなので、構造主義に対して意識的になることは有益ではないでしょうか?むしろ、現代人は構造主義こそを学ぶべきだと私は思います。
ではその構造主義はどういうものなのか?
現代の日本において自分の思考が自分だけによってもたらされていると考えている人は、おそらく少ないでしょう。日本人は日本人的な思考を持ち、アメリカ人はアメリカ人的な思考を持っているということを我々は知っています。そして、それぞれが自分たちの視点で対象を見るために、自分の属する社会集団が無意識に排除してしまったものはそもそも意識することができないのです。例を挙げるなら、アメリカ人は日本の「渋い」という概念そのものがわからない、ということです。
この考え方を詳しく見ていくために、本書ではソシュール、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンを取り上げて、彼らの思想(というより考え方)を解説していきます。前述したように、これ以上わかりやすい構造主義の本は他にないと思うので是非、読んでみてください。
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