『怖い絵』を読みました。
勿論、この本を読んでの感想は人それぞれ違うのでしょうが、私個人的には「あまり怖くなかった」という致命的な感想を抱きました。確かに、絵が描かれた時代背景や作者の生い立ちなどから総合的に考察するところはおもしろいにはおもしろいのですが、「怖い絵」というよりは「絵って深いね」という印象を受ける人が多いのではないでしょうか?
ここからは上記よりも、もっと個人的な感想になりますが、この本に対して私が言わせていただきたいのは、「作品というものは作者の意図が全てではない」ということです。作品が時代を超えて長く評価され続けたのは、「時代ごとに変わる鑑賞者の目に絵画自身が対応できていた」ということも理由の一つだと思います。例えば、ムンク「叫び」は作者の意図としては「雄大な自然に耳をふさぐ作者自身」を描いたとされていますが、この作品が評価されているのは鑑賞者たちが作者の意図を読み取ったからではないことは明らかです。
そのため、私はこの本に潜む、絵の見方をこれと決め付けるような姿勢が嫌いです。個人的に肌が合わないだけだと思うので、読むなとは言わないし、作品や作家にまつわる裏話を知ることができるので面白みはあります。ただ、もっと読むべき本は他にたくさんあると思いますけどね。
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