世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2011年6月24日金曜日

南アフリカの衝撃

平野 克己『南アフリカの衝撃』を読みました。

正直に言って恐ろしくつまらない本でした。南アフリカの歴史を読んでおもしろいおもしろいと連呼するのもどうかと思うが、もう少し分かりやすく書けたのではないかなと思えてしまう。

そこで自分なりになぜ、この本が分かりにくいのかを分析してみました。

(1)多くの事象を同時並行的に説明しているから

(2)ANCやPACなどアルファベットを使いすぎているから

(3)前触れもなく作者の体験談が挿入されるから

特に(2)は酷いです。「ああ、この人は分かりやすく説明する気はないんだな」と実感できてしまいました。この本に登場する略語を挙げてみましょう。

FIFA、BRICs、ジェトロ(日本貿易振興機構)、ANC(アフリカ民族会議)、GDP、BEE(ブラック・エコノミック・エンパワーメント、黒人経済力増強)政策、NPO、CEO、JSE(ヨハネスブルク株式市場)、CSR(企業の社会的責任)、COSATU(南アフリカ労働組合会議)、…まあこのくらいまでならば許せますが、後半は極端にひどくなります。

IFP(インカタ自由党)、JICA(通常国際協力機構)、FDI(国外直接投資)、TICAD(アフリカ開発会議)、JOGMEC(金属鉱物資源機構)、DA(民主同盟)、SADCC(南部アフリカ開発調整会議)、UDF(統一民主戦線)、MK(あるゲリラ軍の通称)、PAC(パン・アフリカ会議)、NEM(規範モデル)、MERG(マクロ経済研究グループ)、RDP(復興開発計画)、GEAR(成長・雇用・再分配)、DRC(コンゴ民主共和国)、SADC(南アフリカ開発共同体)、IFC(国際金融公社)、……

「マーグ報告やRDPはケインズ政策を提唱し、NEMはネオリベラルな経済政策を主張していたのである。」(p142より)

↑ こんなこと書かれても、分かりませんよ。あと、せめてコンゴ民主共和国くらいはDRCじゃなくて「コンゴ」って略せば済んだ話じゃないのかな。

 

肝心の説明している内容も、wikipediaを詳しくした程度。さらに悪いことに、この本は筆者の主張というものが「今後の世界経済において南アフリカは重要だが、未だ多くの危険がある」という程度のものなので、あえてこの本を読む必要性を感じません。

多分、この本の内容を理解すれば、南アフリカの状況が大分理解できると思います。でもそのためには上に書いたような略語を暗記とまではいかずとも、見て連想できるくらいに覚えておかなければ難しそうです。

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