世の中なんでも、わかりやすくないし、どれだけ説明されても理解なんてできない。

でも、あいまいなことを「書いていく」ことで、なにかが見つけられたらいいなって、そうおもってやってます。

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2011年6月20日月曜日

夜間飛行

サン・テグジュぺリ『夜間飛行』を光文社新訳文庫で読みました。サン・テグジュペリといえば『星の王子さま』(『小さな王子』)で有名ですが、『夜間飛行』では本当に同じ作者の作品なのか、と思わせるほど“熱き漢”の物語を繰り広げています。

生命よりも大切なことがある、という信念を持つ男達はその当時では非常に危険とされていた「夜間飛行」に毎夜挑んでいる。そのうちの一人の男の妻は「なぜ、そこまで…」という疑問を抱いている。

平穏に暮らすことと挑戦することは対極にあるといってもいいだろう。しかも、このどちらが正しいというわけではないのだ。言ってみれば「二つの正義」、これが物語の中でとても静かにぶつかりあう。そこから私たち読者は何を受け取ればいいのだろうか…ただ単に熱き漢の物語を魅せるのではなく、そこに「妻」がいることで作品に深みが生まれていると思った。

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