川上弘美の『溺レる』を読みました。短篇集です。この本について多くを語る必要はないと思います。正直に言って、何かを語ったとしても空虚に響くような気がする。しかし、私は語ってみます、たとえ空虚に響こうとも。
『蛇を踏む』とはまた違った印象を受けた。『蛇を踏む』は完全に異世界の出来事のように感じたのだけれど、『溺レる』は「夢の霧がかかった現実」といった印象。薄白く、ぼやーっとしたイメージ。各短編の主人公は夢の中の私(この記事を書いている)自身なのではないかと思える既視感に近い感覚も感じる。
私はこの本を風呂の湯船に浸かりながら一週間かけて読んだけれど、すごく風呂で読むのに適した小説だなと思います。何となく、黄泉っぽいから(意味不明に響くだろうけど本当にそう思う)。
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