岩手県の山田町に4泊5日(うち1日は車中泊)でボランティアに行きました。山田町は東北大震災で想像を絶する被害が出ています。(被災当時の映像:http://www.youtube.com/watch?v=CquBcA97Dls)
私がボランティアに行ったのは7月4~8日ですが、実際に活動をしたのは5~7の3日間でした。そのときの体験をここに記しておこうと思います。
【0日目】 ボランティア活動への準備
私自身は埼玉県民ですが、神奈川災害ボランティアネットワーク(http://ksvn.jp/category/news/volunteer_comeon)で4000円という低価格で往復バスを出してくださっていたのでこのサイトの「山田6便」に参加しました。
持ち物は大体これに従いました。スコップなどの重たい道具はボランティアセンターの方で貸してくださったので自分では持って行きませんでしたが、長靴(踏み抜き防止中敷入り)やヘルメットは自分で購入しました。私はワークマンで道具をそろえましたが割りと安くそろえることができました。被災地へボランティアに行くのでしたら、マスクは必ず防塵マスクにしてください(肺炎になっても構わないのであれば話は別ですが…)。なお、耐油性のゴムてぶくろの下に100円ショップで売っている運転用てぶくろを着けると汗を吸収して快適なのでオススメです。
【1日目】 炊き出し手伝い・物資配り
子どもへのレクリエーションとして、駄菓子を配ったり、フランクフルトや鳥肉を焼いて食べさせたりしました。また、全国から送られてきた衣服や本などの物資をブルーシートに並べて必要な方々に配りました。山田町の多くの方々と触れ合えた貴重な経験でした。
【2日目】 泥かき
津波で流されてしまった住宅地跡の泥かきをしました。泥はほとんど乾いていて砂埃が経つほどになっていました。泥には多くのガラスの破片が混じっていたので慎重に作業をする必要がありました。太陽の照りつける日中に作業を行うことと、長袖長ズボン、長靴、ゴーグル、防塵マスクなどを着用しているのでとても暑かったです。
【3日目】 土嚢袋回収
ボランティアセンターにある土嚢袋がそこを尽きようとしていたので、泥かきではなく土嚢袋の回収の作業をしました。土嚢袋には大量のガラスが入っているうえに、泥も入っていて重たいので、身体を傷つけないように気を配る必要がありました。
特に印象に残ったことを3つ挙げてみようと思います。
1. 山田町は被災直後に比べれば、状況はかなり整備されてきているのだろうと思いました。聞いた話によると、被災直後は道路を車で走るにもガレキが邪魔をし、車がパンクしてしまうことが多かったそうです。現在はボランティアセンターにある自動販売機も使えたし、宿泊させていただいた体育館のコンセントも使えました。非常にありがたいことですね。現段階ではボランティアに行って迷惑になるということは(あなたがいい加減な野次馬でもない限り)ないと思います。この段階に至るまでの多くの人々の苦労が目で見てわかりました。
2. 被災前からずっと山田町に住んでいるボランティアの方が津波が来た時のことを話してくださいました。彼は津波の届かない山の上にいたそうですが、押し寄せてくる津波は砂やガレキを飲み込んで黒い色となっており、まるで山が動いているようだったと仰っていました。「黒い、山が動いているよう」という言葉に、私が想像する津波の姿とは違う、体験した方だからこそ語りうる津波の姿があるような気がしました。
3. この記事の一番上に載せた画像を見てください。津波で傾いた建物に赤いスプレーで「解体OK」と書かれています。このほかの建物でも海岸近くにある建物の殆どにこの「解体OK」というサインが書かれていました。中には「OK」のふた文字のみが書かれている建物もありました。こういった建物が何十、もしかしたら何百もあるのです。そして勿論、その一つ一つの建物には被災された方々が住んでいました。おそらく、その住宅に済むまでにはたくさんの手続きをしたはずです。たくさんの面倒な書類を書き、ハンコを押して、高いお金を払って買った住宅です。海岸沿いをカモメがニャアニャアと鳴き、少し歩けば綺麗な海が見える気持ちのいいマイホームだったことだと思います。それが、今はもう「OK」のふた文字だけで取り壊されてしまいます。「被災された方々の気持ちがわかる」なんて私には口が裂けても言えません。
また、私はこのボランティアで「自分が良いことをした」なんて全然思えませんでした。何でかはわかりませんが、もしかしたら自分がしたことよりも現地の方々からいただいた「力」のようなものの方が大きかったからかもしれません。夏休みもまたボランティアに参加しようと思います。そのときは誰か一緒に来てください。それほど辛いものではないし、きっと良い経験になると思うから。
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