私はこのタイトルから勝手に想像を膨らませて、「脳のマルチタスク的な使い方」の本だと思ったのですが、そうではなく「物事を多角的(複眼的)にみる思考法」の本です。
平易な文で分かりやすく書かれていますが、本書でも書かれているように自分でよく考えながら丁寧に読むように心掛けました。
そのへんにある「論文の書き方」の本よりもよっぽど論文を書くうえで大切なことを教えていると思います。ほかの本でも言われていることでもありますが、抽象的な言葉は思考を止めてしまうため、より問いを具体的にすることの大切さがわかりました。実際、私の論文でも問いを具体的にしたことで問題がはっきりしてきました(その問いの解答法に四苦八苦していますが)。
また、この本に直接書かれていたかどうかは忘れましたが、本書を読んで「本を読むことの意義」について改めて考えさせられました。本で得られる知識に価値があることはもちろんですが、それよりも知識を得るプロセスに価値があるのだと(これも本を読むたび、何度も何度も言われることですが)思い知りました。もっと、考えながらゆっくり本を読みたい。
…と書きましたが、この「考えながら」というのが、まさに本書で指摘する思考を止める抽象的な言葉です。単語、表現、書く順番、接続詞、等の様々な視点から、作者がどのような問題意識を持ち、それをどう考え、どういう意図を込めて文章を書き、それにどれほど成功しているのか?ここまで手を広げて考えていかなければなりません。
言うは易し行うは難し …がんばろう。
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